本記事は、TOEIC(R)のスコアレンジの上限(990点)に対応するレベルと他の英語リソース(例:実用英語や他の試験)との対応関係を示す一つの参考資料です。執筆者の実力の誇示のためのものでも、TOEIC(R)の権威の毀損を意図したものでもないことをご理解ください。 |
公式HPにはTOEIC(R)のスコアの目安が掲載されている。英語の実力を定量化することが困難であることは言うまでもない。700点と800点の違いを、その数値以外の境界値やスキルリストで表現できるとは思えない。
しかしTOEIC(R)990点のレベルであれば、「基準の境界(上限)のレベル」として何らかの参考になるかもしれない。そこで、とあるTOEIC(R)990点獲得者の実力例を示す。(TOEIC(R)の公式HPによれば895点以上が上位3%程度となる。リンク先の分析によれば990点は上位0.33%になるとのこと。)
今回はリスニング。サンプルはスタンフォード大学でのSteve Jobsの伝説のスピーチ。
[スクリプト] Steve Jobs’ Commencement address (2005) – Stanford News
以下、一回だけ聞いて聞き取れない単語や理解できない表現をまとめた(実は10年前に一回聞いているがほぼ忘れていた)。なおSteve Jobsに関する事前知識や行間を埋めるスキル?により、以下の不明点を除いてほぼ100%内容は理解できた。
時間 | 対応箇所 | コメント |
1:20 | unwed | 聞き取れず。否定的な単語と推測。 |
2:04 | relented | re××に聞こえたので、「なにかをやり直した」の意と想像 |
3:20 | Hare Krishna temple | 固有名詞であることは認識した |
5:20 | karma | 「カルマ」が英語であること初めて知る |
5:30 | it leads you off the well worn path | 唯一何度聞いても分からなかった箇所。字幕に頼り「Well-worn」(使い古した)であることが判明。 |
6:46 | batton | 「b」が聞き取れず、「ton」にしか聞こえない。 |
7:22 | heaviness of success | heavinessを聞き取れず。Happinessと聞き間違える。 |
10:52 | everything is buttoned up | button upは聞き取れたが語意は想像。 |
12:39 | dogma | 文脈からネガティブワードだと想像 |
13:43 | overflowing with neat tools | 和訳が良く分からない。巧みなツールで作られた素晴らしいもの? |
13:44 | run its course | 聞き取りに自信なし |
14:26 | begin anew | anewが聞き取れず(ヒアリングの語彙の引き出しの中にanewはない) |
以上、「TOEIC(R)990点であれば上記以外は聞き取れ理解ができる→凄い」と思うのか、「TOEIC(R)990点であっても上記が聞き取れない/理解できない→大したことない」と思うのかはお任せする。いずれにしても何らかの参考になれば幸いである。
ご自身も上記Steve Jobsのスピーチを聞き取っていただき、ご自身のTOEIC(R)の得点とコメントを990TOEIC.com(問い合わせフォーム)までご連絡いただければ、集計&公開させていただきます(ご連絡の際のフォーマットはご自由に)。
是非ご一報ください!
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