弁理士試験 × オープン&クローズ戦略

特許業界におけるオープン&クローズ戦略、他社に自社技術を許諾し市場の拡大等を狙うオープン領域と、自社の市場独占を狙うクローズ領域を組み合わせる戦略。弁理士試験においてもオープン&クローズ戦略は存在する。

オープン 自己のモチベーション維持、および試験情報の入手のために自分が弁理士試験対策をしていることをオープンにする。
クローズ 自分が弁理士試験対策をしていることを公表しない、または大っぴらにしない。。

弁理士試験対策は基本的にクローズの戦略をとるべきだと考える。特に家族がいる受験生については週末等の休みに受験勉強することは極力控えた方が良い。資格という仕事を行うための一手段を得るために、その先にある満たされた人生を送るためのかけがえのない家族の維持という目的を見失ってしまう可能性があるからである。また同僚や友人にも話さない方が良い。ヤッカミという扱いに困る因子を増やしてしまうことになるからである。

一方で、苦楽を共にする受験生については通常のオープンの戦略よりも一歩踏み込んだ「積極的オープン戦略」をとるべきだ。自分の情報に興味がなさそうな受験生、有用な情報をもってなさそうな受験生に対しても、とにかく情報を発信し続ける。ギブ・アンド・ギブの精神である。私はLECの講座で知り合った仲間やゼミ仲間の間で情報交換をしていたが、とにかく誰よりも情報を流そうと努力した。そうすると、自然と有用な情報が集まり始める。更に情報の発信者として、その情報に関して通常の人よりも感度が高くなり、結果としてその情報が身につく。理解に間違いがあった場合は誰かが修正してくれる。

これら弁理士試験のオープン&クローズ戦略、TPOを間違えると修正が大変だ。例えば、クローズ戦略をとっている相性の悪い人に「弁理士試験対策をしている」とバレてしまうと「何か企んでいる」と話を曲げられて噂されたり、オープン戦略をとっている人に「あいつは情報をださないケチな奴」と思われたら必要な情報は回ってこなくなる。

個人プレーと思われがちな弁理士試験対策だが、周囲を巻き込むことにより効率化を図れることは明らかである。その際に上記のオープン&クローズ戦略を意識されたい。

今日のキーワード:オープン&クローズ戦略→ Open & Close strategy

2006-july-454

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