中国英語資格事情

日本におけるTOEIC(R)の受験者数は270万人。一方の中国は30万人。各種経済統計(例:GDP)では中国の数値が常に日本の数倍であることが多い中、TOEIC(R)の受験者数だけは日本は中国に大差をつけている。中国における実生活においても「托业」(TOEICの中国語表記)と言っても殆ど通じない。

TOEIC(R)勉強会で使用している資料の一部

とはいえ中国において英語資格熱がないかというと、それは正しくない。中国においてはTOEIC(R)メジャーな資格ではなくCET(College English Test、大学四六级英语考试)とTEM(Test for English Majors、高校英语专业考试)が支配的だ。特にCET4級は非英語専攻の学部、CET6級は英語専攻の学部の大学卒業要件になっており、単なる英語の実力の指標以上の意味を有している。

そこで英語資格の支配率を把握するため、本屋における参考書の陳列棚の割合を老舗「王府井書店」で確認した。結果は、TOEIC(R)の割合を「1」とすると、TOEFL/IELTSが「5」、CET/TEMが「15」といった感じであろうか。

残念ながらCETもTEMも気軽に学生でもない外国人が受験できるタイプの試験ではないようだが、将来のTOEIC(R)勉強会でCETやTEMの問題を取り上げてみたい。

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