弁理士試験 x 平成29年度弁理士試験論文式筆記試験(特許・実用新案)

今年の論文試験(特許・実用新案)、問題文の長さと解答項目の数の多さのため時間との勝負であるとの傾向は相変わらず。ただし今年は判例知識を問うことはなく、条文の文言さえキッチリやっておけば解答できたのではないかと思う。

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【問題Ⅰ】
1
(1)   国際出願日の認定⇒PCT条文
(2)   国際段階の補正⇒PCT条文
(3)   国内移行手続き⇒184条文
2
(1)   外国語書面出願⇒主旨の記憶
(2)   新規事項・誤訳補正⇒条文

【問題Ⅱ】
(1)   侵害行為⇒条文
(2)   裁定実施権⇒条文
(3)   請求人適格⇒ひらめき

問題Ⅰについては、「平成28年5月1日は日曜日」「弁理士乙は『他国』への出願手続きできる」「優先権期限直前の指示で間に合うのか?」などなど、出題者の罠(ココにこだわった解答は減点対象)が見え隠れしているが、対応条文さえ素早く思いつけば素直な問題に属すると思われる。

問題Ⅱの(3)は100%の確信をもって解答するのは相当の訓練が必要であろう。問題文の「以上の事実及び各設問に記載の事実のみを前提として」とありながら、「特許を受ける権利の譲渡」の対応を冷静に思いつくか、受験者の実力が試される。

総じて、2017年の難易度は「並」だと思う。

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